喜怒哀楽その3

喜怒哀楽 その3 『好きと嫌いの間』

私は、十進法で育ちました。1・2・3・・・・10
しかし、今はどうでしょうか。
まずはコンピュータ、たぶん二進法。ワープロしか打てない人間にとって、越えられない深い広い溝がある存在です。
これはとても便利なようです。便利を通り越して、必需品になっている人も多いことでしょう。二進法は0か1か、ある意味イエスかノーか。
コンピュータ育ちの人々は、この二進法が脳の中にも、心の中にもどんと腰を据えているのでは・・・?
スキかキライか。
正か否か。
右か左か。
白か黒か。
そして、上か下か。
それらの“間”はないのでしょうか。
もちろん0も1も、白も黒も認めますが、その間とか、また、ちょっとはずれた存在などを認める心はどうでしょう。
好きだったけれども、今は・・・嫌いでもない。なにかゆとりみたいなものが感じられませんか。
前月にも書きましたが、先を争って、善意を論じるマスコミなど、ちょっと距離をとって、天網恢恢疎にして漏らさず、と考えては。

とにかくこの世の中には、白黒の他に、美しい色がたくさんあるのですから、どうか人の心にもそれを・・・